高度経済成長期やバブル期って「物」の時代でした
他者より、多くの物・高価な物を持っていることが豊かさの証でした
戦後の物がない時代から国が急成長した証でもあります
でもそのせいか、バブル世代の方は高価な物を自慢しがちな傾向にある気がします
インターネットが普及し始めてからは「情報」の時代でした
他者より、多くの情報・貴重な情報を持っていることが有利でした
物を所有することに関しては、極力それを放棄したミニマリストや、共有して使うシェアビジネスなんかも出始めました
この時代を育った世代は、高価な物を持っていても安易に自慢したりしない気がします
そしてまた、時代がフェイズシフトしてきている気がします
スマホは全世界に普及し、大人から子供まで誰でも持っています
どんな「情報」でも、スマホひとつで誰でも専門家並みです
つまり「情報」の有り難みは薄れていき、ただ知識があるだけのプロではその職業は昔よりも価値が下がりました
昔だったら現場に行かなければ見られなかったものも、リモートで何でも見れてしまい便利な反面、有り難みが減りました
その上、AI技術もどんどん進んでいき、人間のやっていた知的作業は減っていきます
そして「物」で豊かさを誇示する価値観も確実に薄れてきています
じゃあ、そんな時代に何が豊かさや貴重さになってくるのか?
個人的にそれはたぶん「体感」だと思います
自分が実体験すること
他者に体験を提供できること
結局のところ、人間らしさなんじゃないかなと
いくらリモートを推進しても、それで済んでしまうのでは、やはりそれだけの物でしかなかったと言えそうです
やっぱりリアルな体感に勝るものはありません
そこはAIがいくら発展しても関係ない
最近、キャンプが流行ってきているのにも無関係ではないように思います
テクノロジーが進歩すれば、それだけ人はアナログな部分に回帰していく
ネットにはのらない「生の情報」が本質的な価値に戻っていくのかもしれません
「体験」は「感覚」の上に成り立っています
五感を通して直に吸収される情報です
だからその「感覚」を養っていくことが、以前までよりも大切になってくるようにも思います
僕のやっている「感覚」も取り戻す施術がもっと求められたらいいな、とも思います
施術していても、初めのうちは「感覚」の鈍っているお客様は多いです
でも身体変化に比例して、だんだん本来の繊細な感覚を取り戻していきます
文明と引き換えに「感覚」が鈍っているのが現代人
やはり昔の人々というのは現代人と比べて、繊細な「感覚」を持っていたんだろうと思います
その「感覚」を少しでも取り戻せるようにしたいところです

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